11.12
Wed
私は古い古いイーネオヤが大好きである。

ときどき取り出して見ては、その美しさにうっとりニヤ~っとするのは勿論なのだが、
そこに使われているテクニックには、いつもハッとさせられてしまう。
自身の習作中に、これは新しいテクニックかも!とひとり悦に入っていたものや、
トルコの現行品を見て新しいと思っていたもので、
後日アンティークやヴィンテージの中に、同じ技法を発見してしまうことがしばしばあるのだ。

例えば、
これはベルガマの古いイーネオヤで、長い筒が特徴的なマカロニ・オヤと呼ばれるもの。
(画像のものはイーネオヤだが、トゥーオヤで編まれたものもある。)
筒の先には、細長い花びら、大ぶりの花びらなどが付いているものもあって、それぞれに愛らしい。
興味深いのは、萼から花筒への立ち上げ方。
これと同じような技法はオデミシュの現行品にも見ることができる。

   bergama マカロニ
   マカロニ先端


こちらは、どの地域のものか不明だが、色合いからして菫なのかもしれない。

   すみれ
花筒を作らず、増し目の三角から直接花びらを起こしていて、
花びらも増減なしの3目(中心の目にループ目を編んでいる)を真っ直ぐに編みあげている。


そしてこちらも(旅のレポートで紹介していたミラスのもの)、
右下の白い花びらは、編み目の様子から、
段の中心の目にループ目をとった増減なしの編み方のようだ。

   ミラスpng


こうして古いものを見ていると、私が勝手に新しいと勘違いしていたテクニックの多くが、
実は、伝統の中に脈々と受け継がれてきた技法なのだとよく解かる。
受け継がれてきた技法は、それらが糸の流れや編み方などで
効率良くかつ美しい形であり、理にかなっているのだろう。

『テクニックは伝統の中に、デザインは文化や自然の中に』。
何だかご大層に言ってしまったが、
トルコのアンネ達からは、「今さら何言ってんの〜!」と苦言・苦笑を頂戴しそうだ。

いずれにせよ、
伝統技法も取り入れつつ、如何に美しく独創的なデザインのものを作り出せるか、
ということが個性なのだと思う。

さて、
また古い古いスカーフたちを見てニヤ~っとしたら、
針と糸を持って、頑張りましょう。。



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